2015年御翼7月号その4

山の頂上にたどり着いたら、立ち止まってはいけない

 山の頂上にたどり着いたら、立ち止まってはいけない。世界中の飢えている人々の一人残らずに、食べ物が供給されるまで、泣いている人に慰めの手が差し伸べられ、絶望に陥っていた人の顔に再び笑顔がよみがえるまで、無気力な人が勇気づけられてやる気を起こすまで――足を止めてはいけない。
 聖書の中にも、こんな言葉がある。「多くをあたえられた者からは多くを求められる」(ルカ 12・48「すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される。」)
 成功した者は、その成功をてこにして、この世をさらに神に近づける努力をするという重い責任を負っている。さあ、ぐずぐずしないで、ぜいたくな暮らしや、目的もなく無為に過ごす生活から、すぐにおさらばしよう。
 成功のおかげで自分のものになった、経済的あるいは社会的な力を最大限に活用しょう。自分の成功を、人と分かち合おう。山の頂上に立ったら、まわりの景色を眺めてみよう。新しいビジョン、新しい夢、より高いゴールが見つかるはずだ。そのままじっとしていてはいけない。
ロバート・シューラー『いかにして自分の夢を実現するか』
(三笠書房)より

 自分の周りに、泣いている人、絶望している人、勇気を必要としている人が必ずいる。まずはそのような人たちを思い浮かべ、祈りながら助ける道を探して行こう。人を助けることは、成功の鍵でもある。

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